中学三年生。
誰もが通る年代であり、多くの人が鮮明にかつ輝いた時代として、思い出の片隅に置いているであろう年代である。
私も類に漏れず、中学三年生の頃のことは、人生に置いて重要な意味合いを持つ特別な時期であった。
そんな中三にハマった音楽として、SOPHIAが挙げられる。
スピッツから始まった私の音楽歴は、Mr.ChildrenやGLAY、L’Arc~en~Ciel、LUNA SEAそしてXなどを経てSOPHIAに辿り着いた。
魂を震えさせられたもの
話を少し逸らすが、私は邦楽ロックが好きだ。それもパンク寄りの。
今でも、後期の黒夢や初期のSADS、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTなどの邦楽ロックを敬愛している。
しかし、それらは奇しくもハマる時期を絶妙にズレている。
例えば、ミッシェルは気にはなっていたがそこまで詳しいわけではなく、解散の際に「THEE MICHELLE GUN ELEPHANTでできることを全てやったから解散する」という言葉に心から震えて、そこから聴き漁った。
黒夢にしても、一時休止中の頃(これはよく覚えている。私が18の夏である)、私自身にとある出来事があり(いずれブログで紹介するだろう)、様々な音楽や小説を聴き漁り読み漁った中で、最も私の感情を代弁してくれているのが清春だった。
この時の感情は、12の時に尾崎豊を聴いて震えた感情と同じものである。
半ば強制的に、魂を震えさせられた。
昔の雑誌を引っ張り出してきて、清春のインタビューを読んでいると、そのスタンスにも素直にかっこいいと思った。
SOPHIAの隠れた名曲
閑話休題。
ファンの方ならもう把握しているかと思うが、タイトルにも引用させてもらっている「本当に君が必要としたもの」。
これは、この一文だけ見ると、なんとも哲学的で良い文章だと思う。
正確には以下のBサビ部分である。
いつしか僕は繋いでた手を 離したことも気づかなくなってた
あの頃憧れたこの夢の為に 本当に君が必要としたもの引用元:SOPHIA「航海」作詞松岡充SOPHIA official HP
これは、SOPHIAのアルバム「マテリアル」の二曲目に収録されている。
「黒いブーツ」や「beautiful」を聴きたくて、父方の叔母におねだりして買ってもらった一枚である。
このアルバムから、中三の私の音楽シーンの殆どはSOPHIA一色となった。
歌詞の繋がり、意味合い、音楽性、そのどれもが私の好みとするレベルに達していない。
中三というあまりにも若い歳にもかかわらず、である。
しかし、何故が曲の一つ一つ、歌詞の一部分一部分に心が惹きつけられた。
何故なのか。
当時は全くわからず、惹きつけられるままに聴き歌い友達に勧めていた。
が、今ならその答えがなんとなくわかる。
若すぎる悟り
SOPHIAの曲には、「あの頃の自分が必要としたもの」や「結局、自分は自分のまま」といったような歌詞が所々に見える。
はっきり言おう、これは「若すぎる悟り」である。
あらゆる角度から物事を見ると、全く別のものが見えたりする。
多角的に物事を考える、というがまさしくそれである。
そして多角的に物事を見れる人または、見ようと意識している人は、確実に人としての厚みが増してゆく。
(逆に言えばある一定の角度からしか物事を見れない人は「薄っぺらい」ということである)
そして、それがどう「若すぎる悟り」に繋がるのかというと、多角的に見るが故にあらゆる物事に悟りを開いてしまう。
身近なところでいうと、以下のようなものだろうか。
詳しい説明は割愛する。ぜひ想像してほしい。
- 信号無視やスピード違反を検挙するため、目立たないように隠れている警察官
- 次々と出る汚職事件と、上がり続ける税金
- もう戻れない過去と、同じ時代を生きている人々
- 会社員の生涯賃金、使われる人と使う人
- 生活保護受給日のパチンコ屋
中学三年生という特別な瞬間
中学三年生という特別な瞬間といくこともあり。そんな世の中の裏側を悟って、それでもこの世界を生きている。
この世界を生きていく。
という、感覚にハマったのだろうと今の私は推測する。
要は、自分の気持を代弁してくれているような、「他人は他人、自分は自分のままでいいんだよ」と背中を押されているような、そんな感覚が好きなのだ。
余談ではあるが、同じような理由で中1のころは19(ジューク)なども好んで聴いていた。
326の詩は本当に素晴らしいと思う。
三十路を過ぎた今、ノれる音楽
そして、そんな私が最近気に入っているのが[Alexandros]である。
正確には、ドロスの内の数曲がクリティカルヒットだ。
しかし何故だろうか。
昔のように、気に入ったアーティストのほぼ全曲を聴き、それを楽しむということができなくなってしまった。
アタリの曲を探し当てるまでのハズレが耐えれない、というのが大きな理由かもしれない。
そんな状況下なら、やはり本当に私が必要としたものではないのだろう。
今回話題に出たもの
「航海」のほか、「黒いブーツ 〜oh my friend〜」や「beautiful」、「place〜」といったヒットソングや、「せめて未来だけは」「センチメンタリアン・ラプソディ」「material of flower」といった隠れた名曲など盛り沢山で聴きごたえのある1枚。 |