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剣と魔法のログレス〜相方

今はCMもバンバンやっている、携帯のオンラインゲームで「剣と魔法のログレス〜いにしえの女神〜」というゲームがある。

私は、このゲームに2年間位ドップリハマっていた。

生活の中心がログレスといった感じで、睡眠中も含め一日20時間以上はログイン(インと言う)していただろうか。

そして、同じような人は意外にも多かった。

リアルがクソみたいなフリーターは勿論のこと、一流企業の役員、事業に失敗して落ち込んでいる人、離婚して自暴自棄な人…。

そんな、ヘビーユーザーの中でも今回のお話は「大きな事故でリハビリをしている人」のお話である。

・・・余談だが、お察しの通り私は1番最初に出てきた例の「リアルがクソみたいなフリーター」だった。

ゲーム世界での相棒

相棒イメージ

みなさんは「相方」という言葉をご存知だろうか。漫才コンビなどでよく使われる、相方という言葉。

ゲームの世界にもこれがある。

今では「愛方」と文字って、ゲーム内での彼氏彼女的な、普通の感覚で言えば少し引くような意味合いが強くなっているが、私がログレスをやっていた全盛期は、また意味合いが違っていた。

「相方=相棒」の感覚が近いだろうか。

詳しく言えば「ゲーム内で偶然知り合い、偶然仲良くなり、偶然話が合い、偶然インが合い、偶然同じくらいの強さの人で、気が付けばいつも一緒にプレイしている人」のことだ。

偶然が多いが、その偶然を乗り越えてツルんでいる仲間・・・恋愛要素と言うよりは、友情の信頼関係で、まさに相棒である。

そんな相方だが、こんな私にも確かに存在していた。期間としては半年間くらいだ。

そしてその相方が、大きな事故でリハビリ中のRちんである。
(名前はイニシャル)

一応、中身は女性だが基本はサバサバしていて、イメージはボーイッシュ。時折見せる負けず嫌いさや、執着心(良い意味で)が愛おしく、私の性格も理解してくれている「相方」だった。
(といっても、相方関係を交わしたワケではない。いつの間にか、そうなっていた)

ボーイッシュイメージ

Rちんのイメージ※あくまでイメージである

Rちんとは色々な冒険をした。濃厚な日々だった。

お互いインする時間は把握しているので、約束をせずとも集まり、2人でひたすらモンスターを狩ったり、他の仲間を集め5人でパーティーを組み、難関クエストに挑んだり、狩りをしながら世間話を何時間もしていたり・・・と。

本当に、本当に毎日が楽しかった。

突然の別れ

ところが、Rちんがある日突然インしなくなる。

「怪我が悪化したのか」
「携帯が壊れたのか」
と色々考え、彼女のTwitterに一度連絡をしてみた。

「Rちんおひさー!最近インしてないけど元気してるの?」

のような内容だったと思う。

気になったから送った、という自己満足で、特に返事は期待してはいなかった。そもそも、当時リアルでの連絡はほぼ誰とも行っていなかったので、こちらも恐る恐るである。

しかし数日後、意外にもすんなり彼女から返事が届く。

「何も言わずインしなくなってごめんなさい。リハビリがほとんど終わり、思い通りに身体が動くようになった時に仕事の依頼が入ったの。なので、ログレスを断って仕事中心の生活に戻ろうと思う。」

との、事だった。

返事は期待していなかったものの、病状の悪化や事故ではないようで胸をなでおろした。

返事には続きがあった。

「痛くて、辛くて、寝れない時もあったリハビリ生活。それでも、やってこれたのはログレスのみんなの、仮さんのお陰です。本当にありがとう。また遊びにインするかもしてないけど、その時はよろしくね。」

Twitterを開くスマホの画面に、涙の粒が弾け、メッセージの文字が歪んだ。そして、今もその時の感情を思い出し、涙ぐんでいる。

この辺は歳のせいだろうか。それとも、今まで生きてきた軌跡だろうか。

このような話には最近、めっぽう弱くなった。

あの頃があったあとの今

Rちんが引退してからも、私はログレスを1年程現役バリバリで続けた。

その過程で、たくさんの敵と、たくさんの味方ができた。
(元来、どうも私は万人受けするような性格ではなく、たくさんの信者と同時にたくさんのアンチも作ってしまうようだ)

数多くの出会い、別れを繰り返し、第一線から退いた。

そして多分、いやきっと・・・。

今までも、これからも、「相方」と呼べる、呼んでもらえるプレイヤーはRちんだけなんだろうな、と思っている。

あの頃に戻りたい、とか。あの頃が良かった、とか。

後ろ向きな感情ではなく、本当にRちんとの出会い、そして別れは、私の大切な想い出である。

確かに、あの頃は良かった。

でも、戻りたいワケではなく、あの頃の方が良いワケでもなく、そして今の方が良いワケでもない。

あの頃と今は同列なのだ。

「あの頃」があった「今」を私は生きている。

だから、その「あの頃」があった「今」を大切に生きて行きたい。

そう思い、日々を送っている。

もう会う事はないだろうが、Rちんは私の唯一無二の大切な「相方」だった。

長くなったが、そんな甘酸っぱい経験をよもやスマホゲームで味わうとは思ってもいなかった。面白いと言う言葉では表せられないくらい、面白かったスマホゲーム、かつてのログレス。

残念ながら、今はもう見る影も無いほど廃れている。

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